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作品の評価 [へなへなコラム]

先日のコラムの続きを書いてみる。
自分の作った作品を どう評価されるのか?は何かを作る者として最も気になる事であろうと思う。 殆どの人はその道の識者及び玄人に判断を委ねるだろう。 しかし、敢えて私は全くの素人 もしくは作ったモノに対して関心の無い人に意見を求めた方が良いと思ったりする。 何故か?それは、ズバリ「良い」「悪い」の二択で判断してくれるからだ。識者に「う~ん・・・君の作品は40点だね」と言われるよりも、素人に「この作品は嫌い」とか言われた方がサッパリして良い(私の場合) 一部の濃く狭い範囲で評価される事よりも 皆が見て「良い」とされる作品を作っていきたい。

本題はここまで。 ここからは駄文を重ねます。各項目に関連性は薄いです。

昔の芸術家は不遇だったなぁ。 優れた作品を作っても当時の風潮などで評価されない事も多く、貧乏に喘ぎ、冷遇されていた人が多い。あの世に行ってから評価が上がってもどうにもならん。芸術家が生きている時に その高い評価を下してあげれば良かったのに・・・と思う事が多々ある。最悪なのは、有名、有能な芸術家でも亡くならないと評価(ズバリ、作品の金銭評価額)が上がらないというシステムだ。 おかしすぎるのではないだろうか? 優れた芸術家には存命中でも、評価される作品にはもっと対価を支払っても良さそうなものだが。 (亡くなったら価値が上がると考えて先行投資的に作品を買う不埒な輩も多かろう) 不思議な構造だな。その分野で本当に才能のある者も実は多くの者が途中でやめているのではないだろうか?

ちょっと話が変わりますが、某局の某鑑定番組をみて「?」と思う事が多い。ある碗が千万単位の評価が付いた事がある。これこそ正に、「見る人が見れば素晴らしい作品」の頂点だったのだろう。しかし、「見る人」の鑑定能力を保有している人間はどれ位 存在しているのだろうか?10万人に1人?いや、100万人に1人?私が見ると その「碗」の価値はサッパリ分からない。ただの古くて黒い器だ。 いや、むしろ百均で売っている陶器の方が使い勝手も良くて見た目も良いとさえ鑑定結果が出る前は思った。いや、器の性能としての観点から見るとプラスチックの器の方が 軽く、漏れず、割れずで良い事ずくめの性能だろう。多分、99.999%の人は「一流鑑定士のお墨付き」が無ければ そこらへんの碗と一緒としか思わないではないか?だとしたら、この「名碗」の存在価値は?と疑問に思う。
食材を盛るだけなら それこそ「紙の器」でも事足りる。しかし、名人が芸術へと昇華させた「器」は紙の器と比べると「食材を盛って使用する」という観点から見て一体何が違うのだろうか?それは、多分「目で味わう」という点だけだろう。そういう点では「一流鑑定士」は ある意味目のグルメと言える。普通の人には感じる事の出来ない味だ。 極々、限られた人だけの世界。一般人には分からない。
しかし、どういう基準でその器に「貨幣価値」を付けているのだろうか? まともに考えると謎である。それこそ もう、鑑定士の言い値だろう。
私は骨董などは死んでもやるまい。
出品者が一千万で買った陶器が千円と鑑定された時の落胆たるや悲惨なものだ。 自分の愛した陶器は一千万と思い込んでいた陶器であって千円と評価された陶器では無い。 千円と評価された途端にその陶器はクズに変貌を遂げる。自称、骨董収集家 愚の骨頂。私の思う骨董収集の心得とは 「欲しいと思ったモノを自分が付けた買っても後悔しない値段で手に入れる」 という事になる。本来、芸術品に資産的価値を求める事はナンセンスなのだ。
 ちなみに「鑑定士」とは価値を判断する人であり、「鑑別士」とは真贋を判断する人だそうだ。

話が変な方向に行ってしまったが、ここで私が言いたい事は 評価する作品の価値は誰かに与えられた知識での評価では無く 予備知識無しの自分で感じた評価をモノサシにして頂きたいと思う。 
何かを欲しいと考えたなら、決して難しい事では無い。自分の感性が欲したモノだけ買えって事。
私から言わせて頂ければ、1千万円で手に入れた陶器よりも、自分が土を捏ねて、形を作り、釉薬をかけて焼いた器のほうが多少 曲がっていても自分での精神的価値は高いだろう。高価な陶器を所有している人間はそれを資産としか見ていない。芸術品も株券と同レベルなのだ。本来の用途として使われない器の惨めな事・・・。いや、むしろそれを作った制作者が憐れなのだ。

あ、それと私が思った事をひとつ。 今、高い評価が付いている焼き物やブリキのオモチャなどは未来永劫 このままの価値があると思いますか?今の若者が大人になって焼き物に興味を持つ?ましてや、私(39歳)でもリアルタイムで知らない鉄腕アトムのブリキのオモチャに今の子供達が関心を示すだろうか? 答えはNOだ。今の子供達が大人になったら これらのモノは価値が無くなる。ただでさえ、あんなブリキのオモチャが50万円だのする事に疑問を持っている(これは鑑定士が自己資産の価値を下げない為に高く評価しているのでは?の疑念の声もある)のに これから先の評価を考えると・・・。そんなモノを買うのなら老後を考えて蓄財していた方が良いのではないだろうか。 「ブリキのアトム」は老化した自分を助けてはくれない。
それよりも、自分の永く付き合える趣味を持つ事の方が随分とましだろう。コレクションも趣味ではあるが「自分を高めてはくれない」と思う。
といいつつ長くなったので 又、次回に続くかも・・・。
        
か~ちゃんが作ったこれらの陶器も中○誠之助先生が「50万円!」と言えば、その値段で買う人がいるのだろうか?
                                              いや、いね~な。 イイ仕事してますか?


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たけ子

ティーカップ すてきですやん!! w

おしゃれ♪♪
by たけ子 (2007-10-16 21:24) 

MOKZO

::たけ子さん::

「褒められたよ!」って おっかあに言っときます と、言いたいトコロなんですが
当ブログ運営は隠密ブログでして、このブログの存在を親類縁者には言ってま
せん。 
母に成り代わりまして私がお礼を・・・
ありがとうね、たけ子さん m(__)m

んで、50万円で買って頂けるので? ―(T_T)→ ぐぇ!!
by MOKZO (2007-10-16 22:18) 

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