豊富温泉の施設紹介 [豊富温泉湯治 2012 冬(1回目)]
今回の記事は豊富温泉の湯治で使った施設の紹介をします。
ホテル豊富
私の部屋は洋風タイプでした。
必要な備品は全て揃っています。
部屋にはトイレ・ユニットバスがあります。
小さいタオルとバスタオルは毎日1枚ずつ新しいものと交換してもらえ
るので洗濯物は少なくて済みます。
9時から順次、部屋の掃除を開始するのでそのタイミングで「ふれあい
センター」を利用する人は湯治に行くといいと思います。
無線LANの使用が可能です。
しかし、部屋によっては無線LANの電波が届いていない部屋があるので宿泊前の予約の際に申し出ると電波の
届く部屋にしてもらえると思います。
最初のパックツアーで用意された時の部屋はフロントから遠い2階の端っこで電波が届かなかったので副支配人
に「次回は電波の届く部屋にして下さい」とお願いしたら2回目のパックツアーでは1階の電波の届く部屋にしても
らいました。
部屋に電波が届かない場合でもフロント周辺ならフリースポットの電波がビンビンに届くので移動すればネット接
続は可能です。
でも、面倒ですよね。(^^;)
洗濯はフロントに申し出れば隠し部屋にある業務用の洗濯機を貸して
もらえます。洗剤も使わせて頂けるので非常に助かります。
← 洗濯物を乾燥させるのは部屋にワイヤーフレームの簡易的な物干
し台がありますのでそこに干してヒーターの近くに持っていけば早く乾
きます。
温風は下側から出ますので対流させて早く乾かせるには画像のように
部屋に常備されている座布団用の背もたれを使うと良いと思います。
フロントで「ふれあいセンター」の入湯券を買う事が出来ます。
「ふれあいセンター」は通常の入湯料金が500円なのですが、クラブツーリズムのパックツアーではフロントで
購入すると380円で買う事が出来ます。
フロント横にはお土産物を販売しています。
「工房レティエ」のアイスクリームを売っているので湯上がりにお勧めです。
自動販売機で販売している飲料は定価なのがありがたいです。(ホット飲料は2階にしかありません)
食事
朝食はバイキング形式で7時から9時までの2時間。
洋風・和風と結構メニューも多くて選べますが、数日経つ
とパターン化してしまい飽きてしまいがち。
食堂から鳥の給餌場が見えるようにしてあるのが粋な計らいで面白いです。
パックツアーの場合は夕食は朝とは別の場所で食べる事になります。
夕食はかなりの量があって満腹になります。
「お飲物は如何されますか?」と聞かれて調子にのってビールなどのアルコールを注文すると別料金なので注意
して下さい。
パックツアーに含まれていない代金はチェックアウトの際にまとめて支払います。
浴室
100円を入れて使う貴重品用ロッカーがあります。(使用後に100円は返却されます)
浴室内はまあまあ広くて豊富温泉の売りの油風呂は浴槽全体の1/3程度の広さです。
「ふれあいセンター」ばかりが取りだたされますが、肝心の皮膚に対する効能はこのホテル豊富の温泉も「有効」
です。
時間帯によって油膜を伴う湯が吐き出し口から出てきます。
湯治者にとってこの浴場の最大の問題点は浴室内に時計が無い事で何分間入浴しているのかが分かりません。
更衣室には時計があるのでそこで確認する事になりますが浴室と更衣室を行き来するのがちょっと面倒です。
この浴場の良いトコロは大きなガラス張りの窓があって、外の景色が見れる事です。
入湯は話し相手がいないと退屈で辛い事もありますが、外の景色を見ていると時間を忘れる事が出来ます。
川島旅館
昔タイプのアットホームな旅館です。
建物自体は老朽化しており部屋によっては鍵の無い客室もありますの
でセキュリテイを気にする人は宿泊予約時に確認が必要です。
室内には湯治生活に必要な備品は揃っています。
洗面所は共用で、しかも男女が共同便所なのですが、これが馴染めな
い人は注意が必要です。
基本的に掃除、布団の上げ下ろしなど自分の事は自分でやるという方
式(申し出たらやってくれると聞きました)らしいので、重度の症状があ
って身体が動かしにくく身支度が出来ない人は注意して下さい。
逆に自分の事は自分でしたいという人にはうってつけです。
しかし、そういうデメリットを全て払拭するのが「飯の美味さ」です。
朝・晩の食事は本当においしくて必ずやご飯をおかわりする事になります。
相当の体力を必要とする湯治には絶対に「食い力」が必要です。
ガンガン食って回復に努めましょう。
あと、この旅館は「湯上がりプリン(300円)」が有名で確かに美味しいです。
「湯上りプリンあっさりタイプ(200円)」はここでしか手に入らない商品です。
「湯治パック」で宿泊すると「ふれあいセンター」の入湯券をここで発行して貰えます。
インターネット接続は無線LANの電波が各部屋に届いているのでホテル豊富のような問題は発生しません。
但し、ネット接続の際は初回のみセキュリティコードを登録しなければなりませんのでコードは旅館の人に聞いて
下さい。
洗濯はボイラー室のある部屋に洗濯機があってお願いすると貸して
貰う事が出来ます。
但し、洗剤は自分使う分は用意する必要があるそうです。
洗剤は一回ずつ小分けパックして使うのが良いと思いますが、空港の
保安検査でアレに見えてしまうと確実に足止めを食らいますので注意!
(^^;)
百均で洗濯ロープを買っておくと便利
乾燥対策
ガスストーブが常備されています。
これを作動させると部屋が乾燥するのでタオルを水に浸してかけてお
くと簡易的な加湿器になります。
画像は分り易くストーブに近づけていますが、実際はこんなに接近させ
ない方が良いです。
設備は古くてやや狭いのですが何となく落ち着く雰囲気があります。
知り合いのみや他に入湯者の居ないひとりの時間帯は浴槽の縁に寝転
がったりしてマッタリと時間を潰す事が出来ます。
ここでの湯治の最大のメリットは宿泊していると浴場まで15秒で行ける
事でしょう。
宿泊客は浴衣で過ごせるので一日に何回でも湯治が出来ます。
湯の温度は平均的です。
透明度はあまり無く浴槽内の段差は見えません。
ホテル豊富の温泉より濃い感じです。
湯治者はこぞって「ふれあいセンター」に行きたがりますがここの風呂も効果
は高いと思います。
浴槽がかなり深いので初めて入る人は注意して下さい。
私は川島旅館の宿泊中に集中してここを利用したので加速度的にグッと良
くなりました。
24時間、いつでも入湯する事が出来るのが大きなメリットです。
宿泊時注意点
各宿泊施設室内にある備え付けの冷蔵庫は夜中にコンプレッサーが作動すると結構うるさいので必要無い場合
はレベルを最低にするかコンセントから電源プラグを抜く事をお勧めします。
バスタオル使用に関して
基本的に複数回の入浴になってバスタオルを何回も使う事になるのでバスタオルを乾燥させる時間が必要になり
ます。
貸与されるバスタオルは結構大きめなので体を拭く時は全面使用せず、半分だけ使って拭くようにしてその面をヒ
ーターなりストーブなりに晒すと早く乾燥しますのでお試しあれ。
ふれあいセンター
ここを目指して全国から乾癬・アトピーの患者が湯治にやって来ます。
入湯料は500円でお得な綴り券も販売されています。
館内には一階と二階に大広間があり丸一日であっても退屈する事無く
休息をとりながら落ち着いて湯治をする事が出来ます。(テレビ・大量
の書籍・マンガあり)
食事をするには一階に食堂があります。
二階には患者の為に相談にのってくれるコンシェルジュデスク(常駐
17時まで)や保険師(私が滞在中は出張中でした)が居ますので何
かあれば相談にのって貰えます。
コンシェルジュデスクではレンタカーの貸し出し受付(安いです)やスノーシューの貸し出しなどをしておりますの
で、湯治中の気分転換をされる時に利用されては如何でしょうか?
冬季限定ですが、スノーシューを借りてのトレッキングが特にお勧めです。(無料)
浴槽
一般用浴場と湯治用浴槽があります。
どちらも100円投入型のコインロッカーがあります。(使用後100円は返却)
一般用浴場は広くてキレイです。
水道水の浴槽は無く 全て油温泉です。
湯温はかなり熱いので長い時間浴槽に浸かるのはよほどの人でないと困難だと思います。
特に重症な炎症などを持った人にはあまりお勧め出来ません。
一般用・湯治用のどちらの浴場にもに時計がありますので入湯時間が分かります。
湯治用浴槽
全国からこの浴槽を目的に疾患を持った人が集まります。
浴槽の大きさは一般用の1/3程度しかありません。
湯温は39度から40度と低く設定されているので浴槽に入っているのが嫌いな私でさえも長時間入浴する事
ができます。
ただ、時間帯や日によって湯温は若干の温度変化があります。
ここは開館時に油を大量に浴槽に流すので朝イチの浴槽はエライ事になっています。
よく朝イチのここの湯は「トンコツスープ」と表現されますが、まさにその通りです。
油は乾癬の人に効くらしく朝はそっちの疾患を抱えた人が多めです。
朝の湯治風呂(10時くらい)に入浴した事がありますが私は個人的に油のキツいのが合わなくて足に吹き出物
が出来てしまいました。
この時間帯の風呂に入るとワックスをかけたように水分を弾くような感じになります。
時間をおく毎に表面に浮いている油は流されていき、マイルドな湯になっていきます。
アトピーの人も人によっては油分が多い方が治癒が早い人が居ると思いますので油分に注意しながら時間帯
を選択して下さい。
油温泉浴槽の横には水風呂がありますので、体を冷やしながら入浴すると長い時間の入浴が可能になります。
ここの湯治用浴槽に入っている人は今迄に辛い思いをしてきた人が多く、寛容な人ばかりなので直ぐに打ち解
ける事が出来ます。
普通の地元民も湯治用浴槽の入りに来ますので、こういう人と話すと面白い話が聞けます。
しかし、中にはまだ回復途中で心身共に余裕のない「話しかけるなオーラ」を発生している人もいらっしゃいます
ので空気を読みましょう。
湯治期間が長いと日本全国に友達が出来ます。(ロシア人も入湯に来ます)
時期によって混み具合が違うらしくやはりまとまった休みの取れる時期(特に夏休み)にはそれこそ浴槽は芋の
子を洗う状態になるらしいです。
今は厳冬期なので湯治客は比較的少ない模様でした。
ここは文字通り「ふれあいセンター」でした。
それぞれの施設は一長一短で特徴がありますので使い分けて快適な湯治生活をするようにしましょう。
おまけ
宿泊施設は昼食だけ用意していない事が多いです。
私は昼食は「ふれあいセンター」と「ニュー温泉閣ホテル」を利用しました。
← ニュー温泉閣ホテルはメニューも豊富で味も良いし隠しメニューが
あるのでおすすめです。でも、値段が若干お高めです。
温泉施設は豊富の中心地から遠くちょっとした必要なものが手に入りま
せん。
温泉街には「あさはら」という個人商店があります。
食料品、アルコールやおつまみの類はここで割合安価にて手に入ります。
洗濯用洗剤も置いてあるようなので、長期にわたって川島旅館に宿泊する際にはここで入手する事ができます。
以上が私が湯治で使った施設です。