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アトピー患者への血液検査の勧め [アトピーとか]


 
 更新期間が空いてしまいました。
 皆様、あけましておめでとうございます<(_ _)>
 全然更新作業をしていなかったのでページビューが1日に450位に下がってしまいました。アハハ。
 現在、このブログの総PV数は約710,000になっております。
 考えてみるとマウスでのべ700,000を超えるクリックをして頂いたと思うと相当の労力かと。
 閲覧、ありがとうございます。
 本来のミニちゅあ工作がどれ位出来るかわかりませんが、本年もよろしくお願い致します。(^_^;)


 さて、久しぶりの更新は「血液検査」についてです。
 以前にも同じ様な記事を書いた事がありますが更に突っ込んでみました。
 一昨年末からのアトピーの悪化で苦しんでいる時から現状把握の為に血液検査を数回にわたって行ったの
 でそれを元に血液検査で一体何がわかるのか?を主にWikipediaなどのネット情報を使って調べてみまし
 た。
 血液というのは車でいうトコロのエンジンオイルのようなものだと考えています。
 良いオイル状態で無くてはエンジンが好調に動かない、ひいては車体全体の性能や寿命にも影響すると思
 います。
 検査結果が出るまでが長いですが、数分で終わるたった一回の注射で多くの異常がわかるのが非常にあり
 がたい検査です。
 病院で渡される検査報告書は医師からは全ての項目について説明があるわけではありませんので、今回は
 自分が納得する為にズラッと並んでいる分かりにくい検査項目をどういう意味があるのか調べました。

 
 

 血液検査

 今回はアトピーの現状把握の為に皮膚科により行った血液検査で得られた検査報告書に記載されている検
 査項目しか調べておりませんので、他の病気などが気になる方は専門の医師に相談してみて下さい。

 順に検査報告書の上から見ていきます。
 項目は主にWikipediaから説明を抜粋させて頂きまして素人の私がわかるように咀嚼編集したものをアップ
 致します。

 LD(LDH)
LDHは乳酸脱水素酵素・LDHは逸脱酵素として知られ、臨床検査では重要な検査項目のひとつで、 血中濃
 度の上昇は肝障害を示唆する。 ただ、それ以外の面では診断の参考としての有用性はあまり高くない。
 単独で上昇しているとしたら悪性リンパ腫をはじめとした悪性腫瘍がかくれている可能性を考えるべきである。
 総じて、スクリーニング(精密検査必要者のふるい分け)のための検査項目と言える。

 TARC
 白血球などの遊走を引き起こし炎症の形成に関与する。TARC(thymus and activation regulated che
 mokine)
 TARCはアトピー性皮膚炎のマーカーとして、臨床の場で用いられている。
 成人では700を超えるとアトピーは中症度以上とされる。
 最近のアトピー症状判定ではIgE数値よりもTARCの方を基準にする事が多い。
 アトピーでは超重要項目
 参考サイト

 
 白血球
 白血球は、血液に含まれる細胞成分の一つである。外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなど異物の排除
 と腫瘍 細胞・役目を終えた細胞の排除などを役割とする造血幹細胞由来の細胞である。
 基準値より増加の場合
 ・50,000/μl以上 白血病、骨髄増殖性疾患、栗粒結核、敗血症、悪性腫瘍
 ・10,000~50,000/μl  感染症、自己免疫疾患、代謝障害、薬物中毒、白血病、骨髄増殖性疾患、ステロイ
 ド剤の影響、ストレス、喫煙、妊娠。
 基準値より減少の場合
 ・1.000~3.000/μl 再生不良性貧血、抗ガン剤・放射線治療の副作用、薬剤アレルギー、ガンの骨髄転移、
 骨髄異  形成症候群、悪性貧血、脾機能亢進、腸チフス、ウイルス感染症、骨髄線維症、粘液水腫、AIDS、
 無顆粒球症 。
 上記の疾患などは白血球数の増減があるが、白血球数だけでは確定診断できない。

 赤血球 赤血球は血液細胞の1種であり、酸素を運ぶ役割を持つ。
 赤血球数 男性420-554万個/μL 女性384-488万個/μL
 ・赤血球数が増加する病気は 真性多血症など。
 ・主に赤血球数もしくはヘモグロビン量が減少する疾患は
  赤芽球癆、腎性貧血、巨赤芽球性貧血、鉄欠乏性貧血、無トランスフェリン血症、鉄芽球性貧血、自己免疫
 性溶血性貧血、鎌状赤血球症、サラセミア、発作性夜間ヘモグロビン尿症、脾機能亢進症など

 ヘモグロビン量(hemoglobin)とは、ヒトを含む全ての脊椎動物や一部のその他の動物の血液中に存
 在する赤血球の中にあるタンパク質である。酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する
 役割を担っている。
 ヘモグロビン濃度(Hb) 男性13.8-16.6g/dL 女性11.3-15.5g/dL
 ・基準下限値を下回ると貧血とされる。

 ヘマトクリット値(Ht:赤血球容積率) 男性40.2-49.4% 女性34.4-45.6%(血液の濃さであり、貧血
 で数字は小さくなる)は血液中に占める血球の体積の割合を示す数値。ほぼ赤血球の体積比と等しい。
 貧血検査などに利用される。
 正常値よりも低い場合 貧血の疑いがある

 MCV 平均赤血球容積(英: Mean Corpuscular Volume; MCV)は、血液検査の項目のひとつ。赤血球
 の大きさを表し、単位はfl(フェムトリットル)である。
 平均赤血球容積の基準値はおおむね80~100である。
 ・平均赤血球容積がこの範囲内に収まっている貧血を正球性貧血、80より小さい貧血を小球性貧血、100を超
 える貧血を大球性貧血と呼ぶ。

 MCH (赤血球1個あたりのヘモグロビン量) 27-35pg(ヘモグロビン濃度÷赤血球数で求められる)

 MCHC(赤血球容積に対するヘモグロビン量)29.7-34.7g/dL(ヘモグロビン濃度÷ヘマトクリットで求めら
 れる)

 ココ上記3項目の数値について解説してあるサイトがありますのでリンクを張っておきます。

 血小板 血管が損傷した時に集合してその傷口をふさぎ(血小板凝集)、止血作用を持つ。
 血小板の異常には数の異常と凝固機能の異常がある。
 ・血小板数が通常より少なくなり、15万/mm³以下となる状態を「血小板減少症」と呼ぶ。
 ・逆に通常より多くなり、40万/mm³以上となる状態を「血小板増加症」と呼ぶ。
 

 好中球 (こうちゅうきゅう、neutrophil、neutrophile)は、白血球の一種である。
 盛んな遊走運動(アメーバ様運動)を行い、主に生体内に侵入してきた細菌や真菌類を貪食(飲み込む事)殺菌
 を行うことで、感染を防ぐ役割を果たす。骨髄で作られ、成熟する。
 また、食事や運動、ストレスなどのわずかな体の変化でも、その血流量の変化によって血管壁に滞留などで辺
 縁プールに存在していた好中球が末梢血内に移動するので、好中球数は変化しやすい。
 感染症、炎症、急性出血、溶血、慢性骨髄性白血病、真性多血症、中毒、悪性腫瘍、尿毒、痛風、副腎皮質ス
 テロイド投与、一時的なもの(運動、食事、ストレス)、喫煙などで好中球は増加する。

 血液内での好中球の寿命は1日以内、概ね10~12時間程とされる
 好中球は炎症性サイトカインや細菌・真菌類の成分に対し遊走性を示し、炎症部に集合し、細菌・真菌等の異
 物の貪食・殺菌・分解を行い生体を防御する。

 好酸球(こうさんきゅう、Eosinophil granulocyte)は、白血球の一種である顆粒球の1つである。
 アレルギー反応の制御を行なう。I型アレルギーで増加し、ヒスタミンを不活性化する。弱い貪食能力を持つ。
 I型アレルギー、寄生虫の感染などで増殖する。
 医師の説明でも好酸球の数値を参考に話をされる事が多く、この数値が高い時にはアトピーの炎症レベルが
 高い場合が多い。

 ちなみに
 I型アレルギーとは
 IgEというタイプの免疫グロブリンが肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球という白血球に結合し、そこに抗原が
 結合するとこれらの細胞がヒスタミン、セロトニンなどの生理活性物質を放出する。これにより、血管拡張や血
 管透過性亢進などが起こり、浮腫、掻痒などの症状があらわれる。

 この反応は抗原が体内に入るとすぐに生じ、即時型過敏と呼ばれ、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、蕁麻疹
 等の症状を伴う。また、反応が激しく、全身性のものをアナフィラキシーと呼び、さらに急速な血圧低下により
 ショック状態を呈したものをアナフィラキシーショックという。また、この種のアレルギー症状は、10分前後で現
 れてくる。
 代表的な疾患としては、蕁麻疹、PIE症候群、食物アレルギー、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、ア
 トピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックがあげられる。

 
 好塩基球(こうえんききゅう)とは、白血球の中で、普通染色の塩基性色素により暗紫色に染まる大型の顆
 粒(好塩基性顆粒)をもつものをいい顆粒の中には、ヒスタミン、ヘパリン、ヒアルロン酸などが含まれており、
 アレルギー反応の際このヒスタミンが放出され、アナフィラキシーショック・じんましん・気管支喘息などを引き起
 こすとされている。
 また、IgE依存性の慢性アレルギー症状(抗原投与から3~4日をピークとする)において、炎症の誘導につい
 て中心的な役割を担っていると推定される。
 その他、生体の免疫機能に関与していると考えられるが、はっきりとした存在意義は未だ研究途上である。


 リンパ球(Lymphocyte)は、末梢血の白血球のうち20~40%ほどを占める、細胞質の少ない白血球。
 抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃するが、特にウイルスなどの小さな異物や腫瘍
 細胞に対しては、顆粒球ではなくリンパ球が中心となって対応する。
 リンパ数値異常についてはこちらのサイトで。

 単球
 単球は骨髄で産出され、末梢血の白血球のうち3~6%を占める。単球は、感染に対する免疫の開始に重要
 であり、アメーバ様運動を行って移動することができ、細菌などの異物を細胞内に取り込み、細胞内酵素を使
 って消化する。
 ・数値の異常で分かるものは結核、膠原病、急性肝炎、肝硬変など

 IgE 
 免疫グロブリンE(英語: Immunoglobulin E、IgE)とは哺乳類にのみ存在する糖タンパク質であり、免疫
 グロブリンの一種である。
 健常人における血清中のIgE濃度はng/ml単位であり他の種類の免疫グロブリンと比較しても非常に低いが
 、アレルギー疾患を持つ患者の血清中では濃度が上昇しマスト細胞や好塩基球の細胞内顆粒中に貯蔵され
 る生理活性物質の急速な放出(脱顆粒反応)を誘起する。
 これらのことからIgEはヒスタミンなどと並んでアレルギー反応において中心的な役割を果たす分子の一つと
 して数えられる。
 個人の意見だがIgEの値が高いからといってアトピーでない人もいるし、低くても炎症の酷い人もいる。
 IgEよりもTARCの方がアトピーの判定には有効な気がする(個人の感想です)


 

 と、ここまで調べて簡単に検査項目の分かるサイトを発見_| ̄|◯
 コチラ

 


 

 以上を踏まえて私の直近5回分の血液検査の値を見ていきます。

  11/5/31    内臓の働きが低下した時に皮膚科でも血液検査を行った
  11/12/10   アトピーが大悪化した時、これ以降2ヶ月はもっと数値は悪化したと思う
  12/3/6     11泊で豊富溫泉で湯治し、帰郷した10日後
  12/5/21    1ヶ月間豊富温泉で湯治し、帰郷した6日後
  12/10/29   豊富湯治半年後 ゆうじん溫泉湯治中


 
 検査表.JPG

 症状が最悪だったのはの時で豊富温泉で湯治を行った後は軽快したが、のTARC値を見るとまだ6963
 もある。
 しかし、この時は皮膚炎症などは全く無かったのにTARC値がここまで高いのが謎だ。
 この事実から考えられる要因として、「実はアトピー症状は見えないだけで内臓表面などにも出るのではないか
 ?」
と疑念に駆られた事もあるし、現在でも疑っている。
 ちなみにこの疑念を医師に相談しても「一笑に付せられて終了」になりそうなので聞いた事はない。
 好酸球は豊富温泉湯治以降、現在までかなり低下して基準値を超えていない。
 以降徐々にアトピーが悪化した為に思い切って1ヶ月の期間でもう一度豊富温泉にて湯治した。
 軽快して帰郷した後に計測したのがでTARC値は1383まで激減していた。
 帰郷後はやはりジリジリとアトピーが悪化してきたので近場の原田溫泉(ゆうじん溫泉)で湯治。
             
 初期は定休日を除いて毎日湯治していたが 頻度を減らして現在では週1回にしている。
 原田溫泉で週2回のペースで湯治している時の数値が
 TARCはよりも少しだけ上昇したが症状は安定している。
 鼠径部にあった大型化したリンパ節がいつの間にか小さくなっていた。
 現在は冬季には例年は必ず悪化するアトピーがここ数年の中では比較的落ち着いた状態を保っている。
 赤血球数とリンパ球の数値が増えているが基準値内なので問題無い模様。
 

 やはり特質すべきは豊富温泉の効果だ。
 の時には寝たきり状態まで悪化し、何をやっても良くならなかったアトピーが湯治で皮膚の炎症が消失した。
 帰郷すると悪化するも、豊富温泉に行く度にツルツルの皮膚面積が増えているという事実。
 
 一旦、アトピーをリセット出来るという豊富温泉の効能は凄まじい魅力がある。


 時系列で客観的に血液検査の数値を追っていくのも自分を知る上で重要な作業だと思う。
 豊富温泉で湯治中に湯治の人と多く話をしたが、血液検査の結果を知らない人や検査そのものをやっていな
 かった人も多くいた。
 まぁ、検査したからといってアトピーが治るというものでも無いが、もっと自分に関心を持った方がいいと思うの
 だが・・・。
 アトピー持ちはプチ研究者であり研究対象は常に自分。
 一生の殆どが原因究明と対症療法の模索で終わるのかもしれない。

 この記事が何かの参考になれば幸いである。

 *今回の記事は医療に全く知識を持たない私個人が調べた為に参考程度レベルでしかありません。
   更に詳しく知りたい時は自分の手でお調べ下さいませ。 

 



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