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恩返しは? [雑文]

 私は直接害をなす虫以外は殺さない。
 ジョギング中も下を見ながら虫を踏まないようにして走っている。
 避けようとして足をグネりそうになる事もしばしばある。

蝸牛.JPG 昨日、コイツが道の真ん中に居た。


 ほっておくと踏まれて死んじゃうので
 近くの植木の上に移動させた。

 あ、よく見るとアロエ・・・

 もっと違う植物にすれば良かったか?





 キミはもしかして今晩・・・・・・










 23時頃

 「こんばんは」
 何やら玄関で若い女の声がする。
 「どなた?」
 玄関に行くとそこにはうら若き女性が佇んでいる。
 「すみません、今晩泊めて下さい。 いえ、決して怪しい者ではありませんし 田舎に泊まろうのロケ
 ではありません。泊まるのは私ひとりです」
 「お困りならば どうぞお泊り下さいまし」「して、あなたのお名前は?」
 「私はおまいと申します、よろしゅうに」
 と自己紹介聞いた後に、うちに上げる事に。
 「食事は済まされましたか?」
 「いいえ・・・」
 「では、何かご用意します」
 「あの・・・野菜だけで結構ですので・・・ 塩分抜きで、いえ、ドレッシングもアジシオもかけなくて生で
 結構です。塩分があると困るのです」
 顔を赤らめながらそういう女。
 「高血圧ですか?」
 「そういうワケではないのですが・・・」
 おや?心なしか目が少し飛び出たようにも見えたが・・・
 食事の後、勧めた風呂にも入らずに寝るという彼女。
 「お先に休ませて頂きます。今晩、この部屋で物音がすると思いますが決して戸を開けないで下さ
 いませ。では、おやすみなさい」
 そう言って、ピシャリと戸を閉めるおまい。
 草木も眠る丑三つ時、彼女の寝室から何やら物音がしてきた。
 ペタリ・・・ペタリ・・・
 不気味な音がする。
 その音は明け方5時を過ぎても一向におさまる様子はない。
 「寝られん!」
 イラッと来た私は思い切り彼女の居る部屋の戸を開けた!
 「こりゃー!何しとんねん!寝られりゃーせんじゃろーが~~!このバカチンがぁ~(鉄矢で)」
 「ハッ!」
 そこには一匹の大きなカタツムリが丸い太鼓のようなモノを一心不乱に作っていた。
 「アッ!決して開けてはいけないと言ったのに・・・」
 よく見れば人が入れそうなほどの大きなカタツムリの殻がそこにある。
 「見られてしまったのなら仕方ありません、そうです、私はあの時にあなたに助けて頂いたカタツム
 リです。助けて頂いたお礼にと この殻を作っていたのです。地震の時にはこの中にお入り下さい。
 しかし、この姿を見られたからにはもうここに居られません!おさらば!」
 と言って、おまいは頭からツノ出しヤリ出し部屋から飛び出して行った。
 でも、そこはカタツムリ。
 玄関を出るまでに2時間を超え、しかもおまいの通った後にはうっすらと光る白い粘液が延々と続い
 ている。
 その姿を見ながら
 「おまい~~~!この殻も持って帰らんかい~、不燃ゴミの日は2週間後じゃ~!せめて足跡だけ
 でも拭いて帰ってくれ~~~」
 
 カタツムリの恩返しって これくらいのものしか思いつかん。ヾ(- -;)

 上の物語は出来ればこういう一人演技っぽく聞いて下さい。


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